自宅待機中に引きこもり生活を堪能すべく、読書やメディア鑑賞の実行計画リストを抱いていましたが、結局、半分くらいしか消化出来ませんでした。
時間はいくつあっても足りないものですね。お金もね(強欲)。
いつか読もうと思って購入していた以下の本を読了。
「月長石」ウイルキー・コリンズ/中村能三訳 創元推理文庫
「全仮面ライダーオール怪人スーパー大図鑑昭和編&平成編」講談社
「天の光はすべて星」フレドリック・ブラウン/田中融二訳 ハヤカワ文庫
「月長石」はその分厚さと文字の細かさ&さまざまな評判に恐れおののいたのですが、数ページ読んでコツ(?)を掴めばするすると読み耽る大長編でした。推理物であることを期待して読むと、ちょっとあれでそれですが。
登場人物がそれぞれ際立っていて、各自の視点から出来事を照射しているためなのか、事件よりもそれぞれの思想・哲学、人生観を多角的に描写されているのが魅力的。これがヴィクトリア朝文学か。ユーモアもありペーソスもあり、ロマンもあり。さらっと怪奇も。
「全仮面ライダーオール怪人(以下略)」は、ちびっ子の頃から怪人のデザインに大変心惹かれていたのでこんな図鑑が!と購入。ちゃんと読んだ。写真小さいのが残念ですが、ワクワクしながら舐めるように読んだ。平成はスタイリッシュで、昭和はインパクト強烈。私にはジェネラルシャドウが成田三樹夫氏に見えます。
「天の光はすべて星」は…痺れた。かなしいんだけどいとおしい。前半からどんどん加速していく高揚感がふっと崩されていく衝撃。若いときに読んでいたらモヤモヤしたかもしれない。今は、でもすべては美しい、と思う。思うようにしているだけなのかもしれない。