こってり系読書中。とりあえず、新刊と再読本を読了。
少し加筆してます。
この分厚さでハズレ無しという大好物の盛り合わせ本でした。
『女雛』とか『天使』の描かれている世間一般からは薄い膜で隔たっている人々とか、『ノスタルジア』や羅馬シリーズの豪奢な雰囲気がたまりませんが、『暗い独房』のどうしようもなさが胸に堪えます。
あとタイトルにもある『断頭台』は全てが主人公の〇〇なのかなあという個人的解釈。そのほうが私はグッときます。サンソンの本もそろそろ読みたい。
再読。文字ちっさ!印刷がなんだか古風!
初めての出会いは義務教育も終わりの頃。正直、もっと分かりやすいドラキュラを求めていたので当時は「??」な感想。というか、ドラキュラを求めたらなんかとんでもなく秘密めいた世界を覗き見てしまったと狼狽。
親に見せられない本を買ってしまった!とドキドキしていましたが、今読んでも何かこう妖しい気配がページをめくる指先から浸透していく感じがします。
妖しいって言ってもキラキラ耽美な感じじゃなくて、血腥いような美醜がより合わさった頽廃的気配。