ラクガキ帖

モノクロのラクガキを展示、だったのが最近色付きに。たまに読書やら何やらの呟きも付随します。

スケッチ&読書

芽生え

 

…「麒麟がくる」予想、結構いい線いってた気がするなあ(先週からの余韻)。

 

 

「怪奇文学大山脈 1 /荒俣宏編纂」東京創元社

積読状態だった本をようやっと読了。

西洋近代名作選【19世紀再興篇】と銘打たれた一冊。

ぶ厚さと二段組という物理的要素と、怪奇マニアでもない人間が古き良き小説をダレずに読めるか?(名作なのはわかるけど退屈、という伝統芸能に感じがちなアレ)とビビっていましたが、予想以上に集中して読めました。

 

まず、荒俣宏さんだけあって、まえがきと解説からして良い。

図版も豊富で、有名作しか知らない私でもその分野に更なる興味を掻き立てられます。率直に、あ!と思ったのは『ねじの回転』が連載小説であり、各回に当然ながら山場が設定されているという指摘。もはや古典的名作ものだから、という読み方しか知らなかった私の再読リスト入り決定です。

ざっくり好みを挙げますと『レノーレ』『人狼』『モノスとダイモノス』『鐘突きジューバル』『仮面』『使者』でしょうか。

『レノーレ』と『人狼』はドイツロマンで分類されている通り、まさにロマン。

人狼』はじわじわと異変が近づく序盤から、終盤の登場人物の疾走&激闘に酩酊感を、幕切れには荘厳さすら感じます。『レノーレ』はそれこそ怪奇ロマンが全て詰まっている詩。

『鐘突きジューバル』と『使者』は、分類は違っていたのですが私には似た要素も感じました。どぎつい復讐って要素に心惹かれたのかも。

『モノスとダイモノス』は心霊現象もさることながら、主人公の性格がなんとも興味深い。『仮面』はもう、サイコスリラーです。視点がかなり現代的だと思う。

 

怪奇文学大山脈 (1) (西洋近代名作選 19世紀再興篇)

怪奇文学大山脈 (1) (西洋近代名作選 19世紀再興篇)

  • 発売日: 2014/06/28
  • メディア: 単行本