「バット・ビューティフル But Beauttiful ジェフ・ダイヤー/村上春樹訳」新潮社
再読。
父の影響でジャズも聴くが、未だに『ジャズマン』『ジャズミュージシャン』『ジャズプレイヤー』という名称の最適解が分かっていないし特に気にもせず聞き流しているだけの人間が珍しく所有しているJazz本の一冊。
アート・ペパー
上記7名のジャズ演奏家にまつわる詩的で私的な散文集、だと思う。
読めばそれぞれの音楽を聴かずにはいられないような美しさ。村上春樹の訳も私には読みやすい。
特に好きなのは、レスター・ヤング、バド・パウエル、チャールズ・ミンガスの章。ミンガスとカークのやり取りが好き。
間違いなく人によっては、おセンチで甘っちょろいという評価もあると思う。
Jazzという文化にそれほど思い入れがないからこそ、素直に読み物として受け取っているのかもしれない。Jazzという幻想譚。
その証拠に、あとがきのゴリゴリさは読むのに一苦労。
知識が無いので単語を理解するのにつまずきまくるが、これはこれで興味深い。