火曜日。
朝小雨。社内に閉じこもってる間に晴れる。
空気がもったりとしている。昨日と違って爽やか度が低い。
朝食、昼食はいつもの感じ。
夕食、白米と納豆。豆腐となめことワカメの味噌汁。キャベツと豚肉味噌炒め。
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分厚い短編集。ようやっと読了。
時代背景なのか、やたら男女間、特に離婚に絡めた作品が目につく。
それぞれに再生する家族、崩壊しそうな家族、とっくに崩壊している家族、etc.
一気に読もうとすると、正直ちょっと辟易気味になるが、文章に惹きつけられる。
縺れに縺れた糸や、歪みに歪んだ鏡の転がる世界。
『ゴースト・トレイン』『化鳥』『輪島心中』が好み。
特に好みなのは表題作『落日の門』の五篇。
二・二六事件を主軸に展開される物語。
それぞれ視点が変わっていくのだが、その度ごとに真相(らしきもの)が二転三転していく。ちょっと急展開すぎる部分も感じるが、とにかくどっぷり読み耽る。
歴史が大波なら、各挿話は水底にあるシーグラスか。幻想というか耽美というか。
『落日の門』は、凍てついた恩寵。
『残菊』は、菊の苦い香りのような残酷さ。
『夕かげろう』は、淡いかげろうの孕む修羅。
『家路』は、異様というか異形。
『火の密通』は、物語の種明かし、でもあり、母恋。