部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

3月1日 もう6分の1が過ぎたのか

 

水曜日。防御はしてもヒリヒリする。
年度末で細かい作業が増え始める。

朝。ヨーグルト道。久々のバナナ。
昼。おにぎり二つ。鮭と昆布。茹で野菜。
夜。白米、豆腐とネギの味噌汁。豚の生姜焼き。蒸し白菜に甘辛ネギダレ。納豆。

カモミールティーなんぞ飲みながら、散財の予定を吟味する。

 




読書メモというか、先日の読了本からの連想ゲームの補足のようなもの。
若干、『陰獣トリステサ』のネタバレ要素あり。


橘外男という名前と『蒲団』のオチから『陰獣トリステサ』を思い出す。
以前、同名の本を書店で見かけビアズリーの絵に心惹かれたものの購入し損ねていた記憶。

「陰獣トリステサ 綺想ロマン傑作選」橘外男澁澤龍彦編 河出書房


表題のほか、『青白き裸女群像』『妖花イレーネ』が収録。もちろん未読。
その後、『陰獣トリステサ』だけ青空文庫で読了。
当時は、食傷、というか感覚的な胸焼けのみを覚える。


改めて再読すると、なかなかの澁澤好みの悪趣味だなあ、という後付け感想。
スキャンダラスなゴシップ風の外殻に、寝取られ男の凄惨な復讐と重たい愛情で骨格を作り上げ、洗練を拒んだ猟奇趣味とエロティシズムで飾りつけたって感じでしょうか。
陰獣という単語と、悲しみという西班牙語をくっつけたセンスよ。
御婦人と犬の組み合わせといえば、バイロス侯爵も連想されますが、あんな優雅な気怠さは皆無。
あの頃よりは感性も鍛え上げられていると思うので(あるいは麻痺?)、取りこぼした二作品も読んでみたいです。


シブサワ絡みというわけではないですが、読後に『解剖学者ドン・ベサリウス/ボレル』 と『犬狼都市(キュノポリス)』も想起。

『解剖学者ドン・ベサリウス』は、強烈な悪趣味要素寄せ集め作品(褒めてる)。
『犬狼都市(キュノポリス)』は、歪んだ視線と、ある種の神話を。或いは信奉、か。

 

そして犬狼都市といえば、後日マンディアルグ の『ダイヤモンド』を読んだ時のモヤモヤ感を思い出します。何か、大好きな領域にヒビが入った感じ。