白黒ラクガキ帖

モノクロのラクガキを展示。たまに読書やら何やらの呟きも付随します。

スケッチ&雑談

出ずる

 

 

「蝶々殺人事件/横溝正史 角川文庫」に同時収録されていた『薔薇と鬱金香』の読後感が、あまりにも牧歌的な猟奇趣味(?)だったためか、続けて読んだ「愛と髑髏と/皆川博子 角川文庫」に打ちのめされる。

 

一足先に復活していた「ゆめこ縮緬皆川博子 角川文庫」が全編どれも陶然とする幻想群なら、こちらは現実との境界線から立ち上がるひりひりするような幻想。

「ゆめこ縮緬」に散りばめられた世界が、心地のよい地獄の湯に悩みも悔いもなく浸かっているとすれば、「愛と髑髏と」にかき集められた世界は、うずくまり牙を剥く寸前の鬱屈と言いますか。皮膚と肉のはざまをジワリと炙られるっていうか、肋骨の隙間の神経を引っ掻かれるっていうか。そんな経験ないけど。

『人それぞれに噴火獣』『舟歌』は読むのを止めたくても止められなかった作品。

『風』『丘の上の宴会』は痛みが軽やかさに昇華したようなホッとした作品。

 鈍くなった自分の感性をいたぶりたい時に大分効きそうな劇薬でした。

 

愛と髑髏と (角川文庫)

愛と髑髏と (角川文庫)

  • 作者:皆川 博子
  • 発売日: 2020/03/24
  • メディア: 文庫
 
ゆめこ縮緬 (角川文庫)

ゆめこ縮緬 (角川文庫)

  • 作者:皆川 博子
  • 発売日: 2019/09/21
  • メディア: 文庫
 

 

 

スケッチ&雑談

飼いならす

飼いならす、的な。

 

 

「探偵・由利麟太郎」の最終二話を観る前に、未読の原作『蝶々殺人事件』を予習せねば!と復刊文庫本を読み耽ったためか、頭の中が同時収録の『蜘蛛と百合』で充たされてしまったりしたのですが、 無事に読了。ドラマも鑑賞。

原作のトリックはワクワクしたし、ドラマ版による改変で盛り込まれた心理的な流れも好みでございました。最後まで観て、あれ?由利先生が鑑賞していたレコードのクレジットに歌手名載ってる?と思って第一話も見直したり。マダムバタフライだけど、歌手クレジットの確認は出来ず。

…深夜枠でもいいから第二シーズンやってくれないかなあ。

 

改めて他の作品も読み直すと、『花髑髏』は原作のままの流れでも面白いかもなあと思い直したりしています。現代では不可な理論なのですが(この作品に限らないけど)、ある種究極の悪というか。あと、おそらくどなたも述べられているのが同時収録の『白蠟変化』の強烈さ。白蠟三郎が妙に素敵に思えてきてしまうのは、オペラ座の怪人がやたらハンサムに見える論理と一緒でしょうか。ちょっと違うか。

色々ツッコミどころがあるのですが、それ以上に見せ場が多いので辻褄が破綻してようが無茶苦茶だろうが、私は草双紙趣味を全面支持です。 

 

本当に、深夜枠でいいから第二シーズンやってくれないかなあ。

『真珠郎』とか。トラウマドラマ『ミイラの花嫁(木乃伊の花嫁)』とか。

木乃伊の花嫁』は原作未読なのですが、ちびっこ時のかすかな記憶(タイトルもストーリーも知らなかった)で、ゾッとする映像がこびりついていました。ミステリーチャンネルで一昨年に再会を果たし、自分が怯えたのが序盤に過ぎなかったことを知ったのでした。

 

蝶々殺人事件 (角川文庫)

蝶々殺人事件 (角川文庫)

  • 作者:横溝 正史
  • 発売日: 2020/03/24
  • メディア: 文庫
 
花髑髏 (角川文庫)

花髑髏 (角川文庫)

  • 作者:横溝 正史
  • 発売日: 2020/06/12
  • メディア: 文庫
 
真珠郎 「由利先生」シリーズ (角川文庫)

真珠郎 「由利先生」シリーズ (角川文庫)

 

 

 『木乃伊の花嫁』は、Kindleで読むか装丁に心惹かれる柏書房の小説集成にしかないんですね。

 

由利・三津木探偵小説集成3 仮面劇場

由利・三津木探偵小説集成3 仮面劇場

  • 作者:横溝 正史
  • 発売日: 2019/01/28
  • メディア: 単行本
 

 

スケッチ

アクティブな八つ墓明神

            超アクティブな八つ墓明神

 

子孫の出番無し。

平家の落人でこの頭髪は有り得ないとは思うのですが、松竹版に敬意を表しました(建前)。髪飾りするならこの髪型でないと(本音)。

 

ラクガキ

個人的、院政する法皇様のイメージ

                         武者絵的な感じで2

 

個人的に、院政法皇様ってこんなイメージ。主に白河&後白河だけど。

学研ひみつシリーズから始まり、日本史の授業、いろんな小説を経て培われました。