水底
ラクガキ&柳生一族雑談
天草四郎じゃないよ!角川八犬伝で随一のマザコン素藤クンだよ!
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先日の雑談の続き。
結局「柳生一族の陰謀」を連続鑑賞。
乱暴にまとめると、令和国営版はスタイリッシュ時代劇で昭和東映版はトンデモ濃度時代劇でしょうか。
終盤の柳生宗矩は、吉田鋼太郎さんは野望を抱く理性の人で、萬屋錦之介さんは野望が情念っつーか怨念にまで高まっちゃった印象。錦之介さんの宗矩は目がイっちゃってた。歌舞伎の睨み芸、と言われればそれまでなのですが、とんでもなく常軌を逸した感が血糊とともにダダ漏れでした。いや、血糊の量だったら鋼太郎さんの宗矩も半端なかったけど。足滑らせちゃうレベルに床の上血溜まり状態だったけど。
あの宗矩独壇場を評して、鋼太郎さんの宗矩はシェイクスピアだったって感想を目にしてなるほど!と思ったのですが、そうなると錦之介さんはやっぱり荒事歌舞伎でしょうか。なんかそれ以上にどろりとした要素が付加されてる気もするのですが。…お、御神楽的な?
好みで言えば、やっぱり何もかもが濃い東映深作版が好きですが、無駄要素ぶった切ってスタイリッシュかつリリカル風味も添えた令和国営版も面白かったです。
結論。「柳生一族の陰謀」を連続鑑賞はちょっとヘビィ。
妙に心地よい疲れを感じるのですが、体に健康的な疲れでないことだけはハッキリわかります。
そしてそんなワケで。
引き続いて深作版「魔界転生」なんかを観ちゃったので、今度は深作版「里見八犬伝」鑑賞に突入しようかと思います。