部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

2月の中旬の覚え書き

現在、23日朝。
中旬は比較的、というかだいぶ暖かな日々。
極め付けは夏日到来だったが、一気に寒気戻る。三歩進んで十歩退く。
気象も自律神経が乱れていると思われる。

年度末を控えたからか、職場で重要なことやしょーもないことで振り回されまくり。
花粉にも敗北し、ブログに書くようなことは皆無。
ペンダブ買い替えついでにiPadも買っちゃえ!という物欲の勢いがあったのだが、妙な悟りの境地に踏み迷いちょっと購買意欲が停滞中。


朝。ベーコンエッグ。ちぎったバゲット。野菜ジュース。蜂蜜投入ヨーグルト。




ここしばらくのメモ。
スケッチブックに散漫なラクガキ、散漫な読書で過ごす。
見たい録画番組も溜まっているが、見慣れた番組を再視聴。

「私のおばさんは推理作家3姉妹!」

旧AXNミステリーで放送。
いわゆるコージーミステリーに分類されると思う。
ファーストシーズン、全6話。ストーリー的には前後編構成の全3話。

幼い頃に母親が行方不明になったヒロインは、推理作家である3人の伯母たちに育てられ、英才教育の甲斐あって(?)刑事となり故郷に配属。
『書物』『音楽』『演劇』と、なかなか独特な要素の殺人事件を、個性ある伯母たちと(地味だけど癖のある署の仲間とも)共に解いていく。

1話ごとに軽やかに(苦味もあるが基本は軽やか)完結するのだが、本筋に主人公の母にまつわる大いなる謎が横たわっていて、それが何やらゴシック的雰囲気を醸し出す。
もう一つ、本筋に主人公のロマンスも横たわっているがシーズン1を見ている限りでは昭和のドラマ的オチもあり、スタート地点にも立ってない気配。

謎もロマンスも先が長い予感。しかし日本ではシーズン2の放送の気配がない。
何度でも舞い戻るミス・マープルシリーズも好きだが、この続きが観たい。



ぼんやりテレビだけではいかん!と思い、ジーン・ウルフ新しい太陽の書に再チャレンジ。一応、シリーズ四冊は読了しているのだが、理解できたとは言い難い。
初っ端はなんとか理解が追いついているのだが、この先また振り落とされるんだろうな、という予感はしている。

 

 





この無気力を打破するにはコテコテのファンタジーかも、と遠方の友人に呟いたら「ウォーハンマー」という単語を提示され、検索のすること二日。
昨夜の残業帰りに本屋に滑り込んで注文の品を受け取ってくる。

 

ウォーハンマー40000インぺリウム(56) 2024年 2/14 号 [雑誌]

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噂には知っていたがついに手を出す。
スター・ウォーズでのチューバッカたちのホログラムチェスに興味津々だった元チビッコにはたまらない世界である。

2月9日


金曜日。雲はあるが、まあまあの晴れ。空気は冷たい。
所用があったので半休。晴れの日の早退は、幾つになってもウキウキする。
ウキウキ早退だが、朝の通勤時には気付かなかったヤツらの気配を鼻腔が囁く。
マスクしててもヒリヒリとした痛痒さ。
緑豊かな田舎なので花粉の活動も早いのか。


朝。バナナ。グラノーラ。ヨーグルト。蜂蜜切らしたので苺ジャム。
昼。海鮮焼きそば。餃子。ジャスミンティー。
夜。白米。白菜、長ネギ、エノキ、豆腐、鱈の塩系鍋。焼き鳥、レバーと腿。納豆。ビール。

食後に蜜柑。





小澤征爾、死去の報。
クラシック音楽の知識は無くとも、耳に(目にも)馴染んでいる指揮者。
思わずいろいろと引っ張り出す。

CDという記録媒体を通してしか馴染んでいないので、真価の一端にしか触れていないと思う。私がCDを買う年頃には既にマエストロだったので、知識が無い若造は膨大すぎるクラシックの海中を恐る恐る検索して購入していた。
いわゆる「ローマ三部作」とオペラ「ホフマン物語」が特に好き。
「ホフマン」はグロベローヴァが出ているからというのもあるが。


 



村上春樹との対談集は、永遠のクラシック初心者にもたいへん面白かった。
指揮者の話や、春の祭典裏話なども面白かったが、音楽は天から授かる感性だとぼんやり思っていた人間には、あらゆる要素(文化的要素?)を数式というか建築のように組み立てている(ように見える)姿が新鮮だった。
メインのインタビューは勿論だが、心に鋭く残ったのがあとがきの後にある『厚木からの長い道のり』。

 


そして大西さんが最後に感無量のおももちで「残念ながら、今夜をもって引退します」と聴衆の前でしみじみ話しているときに、突然すくっと立ち上がって「おれは反対だ!」と叫ぶという異例の事態、というかハプニングになったわけです。


この後のサイトウ・キネンへ至る過程や、さらにその後のちょっと苦い現実(あの大西順子がアルバイトを首!)(そもそもあの大西順子が仕事探しなんて!)もひっくるめて、この

「おれは反対だ!」

という小澤征爾の声に、とてつもなく純粋なものを感じるのは感傷的にすぎるだろうか。