部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

4月5日 


水曜日。雲厚め。たまに晴れ。
多分、今はヒノキが猛攻中。

桜の樹々が花弁を散らし続けている。
花盛りから葉桜になる狭間のようなこの時期の色も好きだ。
花を失った枝から幹に至るまで、長春色に染まったように見える。


朝。バナナメインのヨーグルト道。
昼。ちらし寿司のおにぎり2つ。春雨スープ。
夜。白米。豆腐と長ネギ、しめじの味噌汁。豚の塩胡椒焼き。蒸しブロッコリー


食後に水羊羹とお茶。





古谷一行版の金田一耕助「女王蜂」を見る。
何度も見たやつ、と思ってたら初見だった。
神尾先生は沢田亜矢子で、大道寺欣造が原田芳雄のバージョン。
…なんというか、凄かった。
智子の周囲が欲望しかない。
人間不信極まった物語。何がここまでさせたのか。
悪人たち(複数である)の詰めが甘いのがご愛敬。


歌舞伎座を彩った盟友たちー遠藤為春座談/犬丸治編」雄山閣を読書中。
万年初心者がいきなりとんでもないものに齧り付いてしまった感あり。
芸談を読むというのとは少し異なる気がする。とにかく九代目団十郎礼讃。
此処にある、「うまさ」とか「立派」「コク」というのが馴染んでいれば大変面白い読み物なんだと思うが、馴染むどころか知識にも無いのでとりあえず文章を読みこなす、というぼんやりした読書をしている。ただ、

 

私、この間もお話したかも知れませんが、『時平の七笑』、これも詰らないっていえば、こんなに詰らない芝居はないんだけれど、
  私の見た名優[第四回]p71

 

この部分を読んで、良かった!私だけが理解出来ないわけじゃないんだ!と、ひどく安心したことは記憶にしっかり残るだろう。