部屋の窓際

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6月16日 読書メモ「吸血鬼文学名作選」


金曜日。真夏日。雲の形がすごい。見ていて飽きない。
帰ったらビールを唱えて仕事。

朝。いつものヨーグルト道。プラス、気休めのリポD
昼。トロロそば。蒸し鶏とサラダ。
夜。冷やしうどん、おろし明太子薬味いろいろ。焼き鳥。ビール。

食後にビール追加。夏バテ一直線の予感。






「吸血鬼文学名作選 東雅夫編」創元推理文庫


買わないつもりでいたが、本屋で見かけてつい購入。装丁買い。
どこかしらで読んだ作品が多いが、城昌幸『吸血鬼』、柴田錬三郎『吸血鬼』、日影丈吉『吸血鬼』、都筑道夫『夜明けの吸血鬼』は初めて。
みなさん、大なり小なり吸血鬼にエロティックな魅力を感じておられるらしい。
城昌幸日影丈吉『吸血鬼』は異国趣味と精霊的な混交を感じる。
柴田錬三郎『吸血鬼』は、乱歩的でもあり、死女の恋の裏返しな黒い哄笑。グロテスク。
都筑道夫『夜明けの吸血鬼』は、リリス的な魅力を感じる。

シュオッブ(矢野目源一訳)『吸血鬼』も好きだけど、ゴーチエ(芥川龍之介訳)『クラリモンド』の方が好ましいと思う自分は、なかなかにロマンチストな気もする。タイトルは『死女の恋』の方が馴染みが深い。
ポリドリ(佐藤春夫訳)『バイロンの吸血鬼』は、悪の勝利。悪の勝利、とは言いつつ、あまり華麗さを感じないのは、ある種、言質をとってほくそ笑むアンチヒーローに法廷ドラマの悪徳弁護士味を感じるからか。誓いの重さ、とも言えるが。

巻頭に須永朝彦の筆跡。巻末に深井国のイラスト集。