部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

買っちゃった本/図書室の記憶の断片

 

 

子供の頃の思い出本をオンラインで購入。

図書館の懐かしい本達がポップな模様替えをしていることにちょっとした寂しさを覚えていたのですが(各世代あるある)、今でも気になっていた本があの当時のまま在ることに興奮して思わずポチってしまいました。

 

西遊記 上下 呉承恩作/君島久子訳 瀬川康夫画」福音館書店

 

説明の必要もない古典です。

様々な翻訳がありますが、大人になった今でも私にはこれが最高。

キャラクターたちは勿論、語りも活き活きピチピチで。

カラーの挿絵ではないけど何かもういろんなものが漲っている見開きの挿絵。

当時お子様だった私にはワクワクドキドキな色鮮やかな世界でした。

 

なお。書影をアマゾンさん(通販の方)からお借りしてますが、実際に購入したのはハードカバーの上下二巻です。ハードカバー、これ重要。

講談調の小気味良さと瀬川画伯の大胆な挿絵、これを堪能するにはハードカバー。

万が一興味を持たれたなら、本屋さんで是非。

 

 

 

ついでに、少々うざい自分語りの夏の思い出小噺。

 

 

よほど子供の頃に夏休みをエンジョイしていたのか、今でも暑くなってくるとワクワクします(去年も似たようなこと書いてるし、そもそもワクワクレベルの暑さじゃないけど)。そして夏といえば読書の季節でもあります。

 

うちは裕福ではなかったので、本なんて滅多に買ってもらない&図書館も家からは遠かったため、学校の図書室がパラダイスでした。

小学生の夏休み、毎日プールに通う義務があるんだから図書室だって解放してくれればいいのに…と先生たちの事情に思い至るはずもない、お子様の頃の思い出。

 

そんな事情もあって、夏休み前に行われる図書室の貸し出し日が一大イベント。

より長く楽しむために、出来るだけ分厚くて文字が細かい本を探していた記憶があります。二段組みならなお良し。今なら恐れをなすポイントです。

また、選択対象は長編オンリー。短編集という概念が無かったのだと思います。

一冊の本は一つの物語、という認識。

 

上記の西遊記も長期休暇用に物色して出会った一冊(二冊)でした。

以後、長期関係なく何度も借りまくり、図書カード(当時はそういうシステムだった)に同じ名前が連なっていたことすら懐かしい。

 

もう一つのお気に入りは「二年間の休暇」。

一巻ものだった記憶があるので福音館書店のこれだと思います。

15少年漂流記ですね。夏という季節にピッタリだったのか二年連続で借りた記憶があります。『無人島での冒険と生活』っていうのが子供心に突き刺さったようです。

実はこの歳まで漂流記ものの名作「ロビンソン・クルーソー」をきちんと読んだことないのですが、この「二年間の休暇」で満たされちゃったっていうのがあるのかもしれません。