マスクして近所で買い物する以外は、絵を描いたり本読んだり好きな作品観たりと巣篭もり夏休み満喫中。そもそも、休日にやりたいことといえば、家で絵を描いたり(以下略)なので理想の休日。
夏休み当初は本棚の整理するはずだったのに、拾い読みからそのまま再読に突入。
「ラヴクラフト全集6 H.P.ラヴクラフト/大瀧啓裕訳」 創元推理文庫
「放浪者メルモス C.R.マチューリン/富山太佳夫訳」 国書刊行会
こちらの領域からするりとあちらの領域に触れるのもあり、大冒険しに行っちゃうのもあり(大冒険、は語弊があるか)、彷徨ったあげく最終的には果てしなく落ちていくのもあり。
たまたまですが今回の読書は、西洋物二作品が此処では無い何処かへの渇望満ち溢れ、和物二作品は向こう側からの穏やかだったり荒ぶったりした接触といった感じ。
ラヴクラフトはクトゥルーよりダンセイニ風のこちらの方が好きです。むしろこっちだけが好きです。そして年を重ねるごとに『セレファイス』が切ない。
石川淳の「新釈雨月物語 新釈春雨物語」は、お勉強のつもりで買って夢中になった作品。内容ももちろん、それを形作る文体に痺れたというか。
恥ずかしながら、杉浦さんの「百物語」の良さは当初は良く分かっていませんでした。今は何度も手にする愛読書。何度噛み締めても美味。
「放浪者メルモス」は何度読んでも、作品の持つ熱量にゾクゾクします。無茶苦茶なんだけどそれが良い。熱に浮かされるような。それこそ草双紙的な?何気に純愛ロマンスでもあるんだよなあ。