休み明け一週目より二週目の方が疲労蓄積感甚だしい。
筋肉痛が一日遅れでやってくる的なこと?加齢か。
暑さはともかくぶり返した湿っぽさがキツイ。綺麗なものでも眺める。
「世界一うつくしい昆虫図鑑 クリストファー・マーレー」宝島社
美しい。とにかく美しい。それで十分だと思う。
蝶はもちろんオサムシやタマムシ、その他諸々の美しさが、様々な方法で表現されている。表現、は違うか。虫たちはただそこにあるがままで。
特殊な身体構造も凄いが、その鮮やかさに夢中。
親指サイズしかないのでは?と思う小さな体に溢れる色彩。サイケデリック。
でも、美しいけど図鑑じゃない!とカマキリ先生辺りは異議を申し立てるかも。
昆虫の生命活動そのものを愛している人からみれば、あまりにもオブジェ的。
鉱物の美しさと同じカテゴリー。
しかし写真とはそういうものだとも思う。
切り取って、物質化し、所有する。
オブジェ → 死(あるいは生命無きモノ) → 偶像
私は飽かず眺めて愛でますが、風の谷の姫君はもっと違う虫を愛でるかも。
暑くて脳も蒸れてるようです。
そもそも、日本版のタイトルが不思議。
マーレーさんの作品集「PHEROMONE」が何故に「図鑑」に変換されるのか?英語が平均点スレスレだった私には理解出来かねますが、内容が美しいことは間違いない。
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虫の連想ついでに美しいからちょっと離れて(虫に失礼)。
虫といえば。
大昔に買ってもらった本に学研まんがひみつシリーズ「昆虫のひみつ」というのがありました。ひみつシリーズがたくさんあったので悩みに悩んで「古代遺跡のひみつ」と一緒に買ってもらった記憶。
「世界一うつくしい昆虫図鑑」が選ばれし被写体による煌びやかな世界に対し、「昆虫のひみつ」は身近な虫も盛りだくさん。哀愁漂うGの身の上があったと思えば、獲物に幼虫を植え付ける蜂か何かの話もあったような…。
子供心にそのグロテスクさを伴う弱肉強食の世界に心惹かれたのも確かです。