土曜日。晴れ。天気予報通りに強風。
朝の散歩帰りにコンビニ寄って、コーヒー啜ってスマホ開けたら第二の訃報を知る。
意味は違うが、幼年期の終わり、という言葉が浮かぶ。
朝。コンビニサンドイッチ。コーヒー。リンゴ。ヨーグルト。
昼。鯛とサーモン、とびっこ、菜の花でちらし寿司。焼き鳥。ビール。
夜。煮麺。青梗菜とホタルイカの酢味噌あえ。鯵のなめろう。豆腐餡掛け。日本酒少々。
食後、焙じ茶と甘納豆。
*
「大宇宙の魔女 ノースウェスト・スミス全短編」創元SF文庫
C.L.ムーア/中村融・市田泉訳
タイトルの通り、ノースウェスト・スミスシリーズ全訳。13編収録。
最後に著者C.L.ムーアによるちょっとした自伝も。
あとがきを見ると、ほぼ10年間で書かれている(1933-1940年)。
以前、ハヤカワ文庫版の「大宇宙の魔女」を図書館で読んだことはある。
記憶に残っていたのは『シャンブロウ』。
当時の読書メモを見たら、『神々の塵』…女気無し、と記してた。
『シャンブロウ』『黒い渇き』『緋色の夢』『神々の塵』『ジュリ』『暗黒界の妖精』『冷たい灰色の女神』『イヴァラ』『失われた楽園』『生命の樹』『スターストーンを求めて』『狼女』『短調の歌』
宇宙の無法者が色気が異常に高い生物に絡まれる破天荒なシリーズ、という思い込みがあったが、通して読むと意外にも内面的な部分が強い印象。
スペースオペラとはいうものの、剣と魔法ならぬ熱線銃と魔法の物語要素が濃い。
妖しい魅惑に満ちた冒険モノ、ではあるのだが全てをぶち壊して一刀両断!という爽快ヒロイズムというよりは、得体のしれないものに翻弄されるたびに思考と本能でなんとか潜り抜け空漠とした世界で肩を竦める主人公。
しかし、スミスはニヒリストではないと思う。
代表作はやはり『シャンブロウ』か。
妖しさ悍ましさもシリーズ随一だと思うが、危機を脱したあとのスミスの言動も印象深い。
『ジュリ』『イヴァラ』のように魔性の存在が強い方が好み。
『狼女』はとにかく異質すぎ。
分厚さに戸惑ったが楽しく読了。
欲を言うと、表紙のイラストはハヤカワ版が好み。