部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

12月12日 読書メモ「十四番線上のハレルヤ」

 

月曜日。晴天。

人生初の冬バテ体験中。肩と頭に痛み。

暑くても寒くても体に悪いなら夏眠と冬眠でいいじゃん、と布団の中でぐだぐだする時間が長引く。基本、冬は布団の中から出たく無い(BGM:打首獄門同好会)。

 

朝。ヨーグルト道の他に、体を冷やすなと言われたのでスープ。クノールさん。

昼。午後に力仕事があるのでカツカレー。本当にバテてるのか?と二度聞かれる。

夜。白米と味噌汁。味噌汁は大根と油揚げ。焼鮭に小松菜と厚揚げの生姜焼き。

 

食後のコーヒーも控えるように言われたので、お茶を飲む。

緑茶飲むと目が冴えまくるので、カモミールティーなんぞ購入。

 

 

読書も控えるよう言われたので、程々に読む。

 

 

「十四番線上のハレルヤ 大濱普美子」国書刊行会

 

幻想小説というよりも、帯にもある通り幻想譚という呼び名が相応しい。

表紙の絵が素晴らしく世界に馴染む。

 

『ラヅカリカヅラの夢』ある種の幻想都市譚。一番好み。

補陀落葵の間』予想以上に恋愛譚。こういうJ-POPあったな。

『十四番線上のハレルヤ』まさにハレルヤ。何かホッとする。

『鬼百合の立つところ』サイコスリラー味。痛切、では生温い。

『サクラ散る散るスミレ咲く』真綿のごとき、哀しさと愛しさ。

『劣化ボタン』SFっぽい。主人公のメンタルが凄い。

 

総じて、水面に揺蕩いながらゆっくりと堕ちていく感じ(ハレルヤのみは水面に腰のあたりまで浮上している感じ)。

『ラヅカリカヅラの夢』と『サクラ散る散るスミレ咲く』が特に印象深い。

前者は、どっぷりと幻想に浸かる愉しみ。ただただ身を委ねる世界。

後者は、人生を幻想という彩りで切り取った感。痛みを感じるのは私がそれなりに歳を経た証か。

 

 

 

水木一郎さん訃報に衝撃。