部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

10月1日 読書メモ「十二神将変」

 

土曜日。暴力的な日差し。

あと三ヶ月なのにまだ夏健在。

 

朝。フレンチトーストもどきとコーヒー。ヨーグルトに苺ジャム。

セブンイレブンのニューヨークチーズケーキ(三角のやつ)が消え失せて久しいな、と何度目になるか分からない懐古。

昼。豚カツ屋さんでヒレカツとカキフライ。瑞々しいキャベツを貪り食う。

 

日中、家の用事を済ませたあとは読書とラクガキ。

なけなしの理性で筋トレ。軽く有酸素運動。動きにいろいろと違和感が生じ始め、ストレッチを真剣にやった方がいいことに気づく。

 

夜。白米ときのこ汁。秋刀魚。蒸し茄子の生姜和え。トマトと胡瓜のマリネ。ビール。

 

「人形歴史スペクタクル平家物語」の第三部を録画できているか確認。

ざっと確認しただけでも、木曽殿がモテまくっていることだけはよく分かる。

 

 

 

十二神将変 塚本邦雄河出文庫

 

ミステリ小説、として名前だけは知っていた塚本邦雄作品。

まさかの文庫本。と思ったら二度目の復刊らしい。

ミステリーではない、という人は多分いると思う。

 

とりあえず濃い。人物の名前ひとつとっても濃い。眩しい。

ドレスコードよろしくノーネクタイの人お断り、といった敷居の高さ。

敷居の高さを感じるのは私自身の知識の無さから由来するものなので、理解が出来ないのなら調べる他はない。…webじゃなくて辞書で調べるべきか。

幻想味を感じる塚本邦雄ワールドが好きなので諦める、という選択肢は無い。

 

日常会話に、仏教、茶道華道、歌合、懐石、音楽、文学、書画、宝石、その他諸々の世界が散らばり、繋がり、謎を生み、回収し、また生成するような世界。

不審死、の謎よりも世界の謎の方が大きい。

しかも、謎を謎と思わない可能性が多い謎。

ややこしい言い方してしまいましたが。

私には、捉えきれないんだけどなんか凄い、という語彙力しか持ち合わせてません。

捉えきれないからなんか凄い、のではないと主張。

 

九曜星の色にちなんだ花卉、方陣花苑、魔法陣。十二神将、宝石。

言葉で視覚と聴覚を刺激する世界。

言葉の力を「信じる・操る」歌人による、呪い(まじない)の世界。

世界といえば、これはもう一つの世界を構築している物語でもあった。崩壊させる物語でもあるのか。世界をつくったうちの一人の名前に鏡があるのも布陣か。

女の知らぬ世界に、泉鏡花ボードレールが漂うのも興味深い。

 

 

飾磨天道さんが昔は凄い美少年(今もそれなり)、ということだけは理解してます。

あと、飾磨須弥さんの偉大さ。思えばなんという名前の配置。