月曜日。
日曜日はゆっくりと天候が崩れたが、この日はにわか雨が多発。
ゲリラ豪雨、というほどではなく時間帯の早い夕立といった感じ。
当然のごとく湿度凄い。
夏の早起きといえば、アニメ映画。
いわゆる東映まんがまつり、およびその系列には一度も連れて行ってもらったことが無いちびっ子だったので、夏休み期間にテレビで放映されるアニメをブラウン管(!)の前で待ち構えた子供だった。
うちはあまり裕福では無いので、ビデオデッキなどというものも当時所有しておらず、文字通り待ち構えていた子供だった。
当然のことながら、OVA作品なんてものも夢のまた夢なので、テレビに降臨した『ロードス島戦記』を食い入るように観た記憶。
諸々全てが夏の記憶に集約されているのだが、ときめきと興奮のフィルターで季節も輝いちゃって記憶されるという人為的入力ミスかもしれない。
朝。漬物刻んだおにぎり。豆腐の味噌汁。ヨーグルト。キウイ。
昼。素麺、しらすのパスタ風。サーモンと玉ねぎのマリネ。ビール。
夜。白米。刺身二種。厚揚げ。水茄子の漬物。ピーマンの醤油炒め。日本酒少々。
食後、抹茶アイス。
*
連想ついでに。
子供の時に一番最初に触れたファンタジー作品の記憶が無い。
ファンタジーだと広すぎるか。「剣と魔法の物語」との初接触。
お下がりで貰った本はいわゆる児童文学全集系で「剣と魔法の物語」には遠かった。
その上、ロボットものを夢中で観ていたちびっ子なので、『指輪』や『ナルニア』という王道を知らずに過ごしてしまった自覚もある。
どこかで何かに触れているはずだが記憶の底で沈殿中。
自発的に「剣と魔法の物語」を読もうとして手にとったのは『ロードス島戦記』と『アルスラーン戦記』。
『ロードス島戦記』はビジュアルのインパクトも強烈だった。
いまだにあの系統の甲冑描きがち。
その後、『グイン・サーガ』を知り、ハワードの『コナン』やムアコックの『エルリック・サーガ』の知識を得て、書店にどっさり並んでいる「剣と魔法の物語」を匂わせる表紙の海を漂流していた思い出。
ハヤカワFT文庫の背表紙が並ぶ棚は今でも心躍る。
当然の如くマンガも夢中。
とにかく読んでと勧められた『クリスタルドラゴン』。
ハマると大変なことになると警戒した『ベルセルク』。
私の中では「剣と魔法の物語」の一つである『ファイブスター物語』。
ファンタジーに完全な完結を求めることが間違いかもしれない、と思い始めた今日この頃。
大山脈が築ける世界だが、一部だけ貼り付けてスクラップブック気分を満喫してみる。
**
私が知ったときは30巻を過ぎていて天野喜孝画伯の表紙。
当時は本編よりも外伝の禍々しさが好きだったかもしれない。
グインとは別物の「カローンの蜘蛛」「カナンの試練」も同様に。
*
栗本薫女史の発する単語から、ハワードのコナンなる作品を知る。
テレビに登場したコナンなシュワルツネッガーがさらに背中を押す。
最近、まさかの愛蔵版で復活して嬉しい。
*
天野喜孝の絵のインパクトが強い。図書館に感謝。
コナンと併読していたので、ネガティブというかダークというか世界観の違いが際立つ。
復刊の表紙も好き。むしろ訳は復刊のほうが好み。
その復刊版も無くなっているのが悲しいが。
コミックの暴力的な禍々しさに、正直ちょっと恐れを抱いている。
*
剣と魔法と言えば、ビジュアル重要。
コミックは打ってつけだと思う。
結末の道のりが果てしないように思えて、一読者として作者の健康を祈っていた。
終わる終わらないに関係なく、紡ぎ手の納得のいくように物語が進めばいいな、と今は思う。
*
映像から入って原作が図書館にあることを知り、せっせと通った学生時代。
新装版があることを知り、今無性に欲しくなっている。
一巻の天野喜孝の絵に惹かれて買ったことを覚えている。
大人になって二部も完了したことを知ったが、私の世界線では一部完了で結構です。