土曜日。朝、雲多い。昼過ぎに晴れ。どっちにしても暑い。
最近は涼しかったのに逆戻り。三歩進んで三歩下がる。
先週より拡大した職場の感染戦線をなんとか回避中。
あくまでも推定だが、社内拡大の元凶は元気回復。
その元気を、仕事ではなく愚痴と病気自慢に振り分け中。
チヤホヤされなかったことがまだ不満らしい。
芝居じゃないのかマジなのか。あれで我々より社会人先輩なのか。
これが一種のサイコパスではなかろうか。
こんなネタみたいなメモを自分のブログに書く日が来るとは思わなかった。
とりあえず、いくら感染対策しても最終的に体力重要。食と睡眠大事。
朝。タンパク質なサンドイッチ。キウイとヨーグルト。懐かしのコーヒー牛乳。
昼。余り物のしらすとガーリックでパスタ。コンビニサラダ。アルコールゼロの白。
夜。白米。秋鮭とえのき、キャベツのちゃんちゃん焼き風。冷奴。胡瓜と茗荷の漬物。ビール。
日中にわらび餅。
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「帰去来殺人事件 山田風太郎傑作選 推理篇」河出文庫
荊木歓喜シリーズの短編集。
『チンプン館の殺人』歓喜登場。世界が強烈。グラン・ギニョールの幕開け。
『抱擁殺人』親の因果子に報い、ならぬ子が背負う、か。
『西条家の通り魔』鬼子母神哀話。
『女狩』突っ込みたいところは多々あるが、ここまで残虐絵に徹すると凄い。
『お女郎村』なかなかに横溝。世情への皮肉も?
『怪盗七面相』作家による連作のラスト。コント、として纏めた感。
『落日殺人事件』肉体的な処女崇拝根性の人物がいて少し引く。
『帰去来殺人事件』だいぶ横溝。山風風横溝(ややこしい)。面白い。
時代背景もあるので、いやいや待て待て、と突っ込みたくなる部分もある。
戦後の空気を詰め込んだ小説、あの時代空間を体感した山田風太郎が特異の眼差しを通して醸成した小説、と思う。
最も面白かったのが『帰去来』。鷹揚な闇医者歓喜の過去も含め、和風ゴシックの感。
全体を通して、哀れな女、強かな女、愚かな女、強い女、清らかな女、等々が潜んでいたり浮き彫りにされていたり。
『女狩』における犯人の外見内面造形には読書中に反発も覚えたが、読後にはあれが「全ての理不尽さへの怒り」をシンプルに造形していると思い直す。
特に印象深いのは『西条家の通り魔』。風太郎の戦中戦後日記を読んでいると、あの終盤の叫びは「母」に関してニヒリストではいられない風太郎の声に思える。
読後に思ったのは、藤田和日郎描く表紙絵は『女狩』のアレか!と。
次に、『女狩』のあの描写を根底に女性たちの念を込めたのでは無いかとも。
全編を通じて汚濁の中から掛け違ってしまった小さな悲劇の芽を拾い上げる感。
とりあえず、表紙絵の力もあって脳内映像の歓喜先生は、我王(火の鳥の人)に変換。
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VIVANTは本当に今日一話で回収可能なの?と期待と不安混在中。
真の結末は配信で!とかあったらどうしよう。
ベキこそが別班じゃね?とか、「日本に乃木卓は存在しない」って実は事実なんじゃない?とワクワクしながら待機中。