部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

10月7日 旧知との邂逅


土曜日。昼過ぎから晴天。風やや強い。
先週の日曜日に書こうとした残骸には、

日曜日。曇天。今までよりはマシだが蒸す。
10月の気温ではない。

とあった。この一週間での激変ぶり。

おっと出遅れちまった!とばかりに倍速モードで秋進行。
倍速どころか3倍速。シャアか。
シャアといえば、テレビでマントヒヒの社会ではお尻の赤さと大きさが重要という情報のバックミュージックがシャアのあの音楽で。
スピード感皆無の絵面との違和感から一瞬で、赤い彗星だから!?と思い至った時はなかなかのアハ体験だった。


朝。ハムチーズトースト。コーヒー。梨。ヨーグルト。
昼。コンビニのトマト系パスタ。野菜サラダ。ビール。
夜。白米。豆腐となめこの味噌汁。カツオのなめろう。厚揚げ、生姜乗せ。茄子とピーマンとガンモの含め煮。日本酒少々。

間食はチョコレートとコーヒー。





「子供にしてあげたお話 してあげなかったお話」岸田今日子/大和書房
「大人にしてあげた小さなお話」岸田今日子/大和書房

なんとなしに図書館に寄り、別の図書館で借りたことのある本を借り出す。
岸田今日子の本がいつまでも復刊の兆しが無いのは解せぬ。

子供にしてあげた愛らしいお話と、エッセイと、子供にはしてあげられそうも無いお話。
そして、思う存分、大人に注ぎ込む小さな滴の連なり。
或いは、童話と寓話(?)諭す意思は欠片も無いが。

私の貧弱な言語で例えるならば、甘く苦い葉巻の香りと発酵と蒸留を施された葡萄の香りに包まれた、甘く柔らかいお菓子の山、といったところか。お菓子の中に、舌を刺す小さな毒。
主に西洋。たまに東洋。大和風、はちょっと見当たらないか。

御本人の声が朗読している様を想像すると、さらにゾクゾクする。


何故、これが書店から消え失せているままなのかと直情的に憤る反面、今のご時世だと妙な因縁つけられるのかもしれないとも思い至り、やれやれといった岸田今日子さんの微苦笑まで浮かんだ。