部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

10月8日 読書メモ「プルーストと過ごす夏」


日曜日。午前中、微かに日差しあるが、基本ほぼ曇り。
夏からずっと室内ハーフパンツ生活だったが、遂に終止符か。
秋の花粉、というより寒暖差アレルギーで鼻水止まらない。


朝。シナモンロール。コーヒー。バナナ。ヨーグルト。
昼。海鮮焼きそば。青梗菜とカニカマ 、卵炒め。ビール。
夜。炊き込みご飯。秋刀魚。豆腐と白菜の餡掛け。茄子の漬物。ビール。





日中の読書プルーストと過ごす夏」光文社
私の中の「失われた時を求めて」は岩波文庫6巻で停止中だし、夏でも無いが。
書店で本の装丁と肌触りに惹かれて購入。身構えていたが、思いのほか読みやすい。
元はフランスのラジオ番組で、研究者や作家にそれぞれのテーマで語ってもらったものが文章化された。お題は、『時間』『登場人物』『プルースト社交界』『愛』『想像界』『場所』『プルーストと哲学者たち』『プルーストと芸術』の八章。

そもそも、私が「失われた時を求めて」に寄せている関心事項が、主に当時の風俗や、特殊としか思えない社交界の人間模様という浅薄なものなのだが、それぞれのテーマは面白い。
特に、終盤の三つのテーマは特に興味がある。
ニーチェプルーストの組み合わせなんて全く想像しなかったし、場所への掘り下げは図版に視線を彷徨わせながら行いたいし、芸術に関しては一冊分読み耽りたい。
タイトルではピンとこなかった『想像界』は、テーマそのものが大き過ぎる。

全ての章が、それぞれの探究に向かわせたい導入部、と読了してから気がついた。


 




リアタイ大河。
高畑大政所が語る、怪物の原点が生きる存在が持つ不変の欲望。
ここに至ってようやくムロ秀吉の哀しさが浮かび上がる。
三成さん、あんな秀吉に対しても盲信状態なので既に危うい精神状態。
いいとこさらっていく元将軍、義昭。
せっかく正気に戻ったと思えた秀吉に懐妊の報。
良いことも悪いことも、衝撃が強すぎると変調をきたすという参照例。
終幕のムロ秀吉の様子が、犬神佐兵衛が静馬を得たときもこんな感じ?と思うような横溝ワールド現出ぶり。
ここ数話、秀吉のキンキラキンの着物が暗鬱に見えて仕方ない。闇に浮かぶ金銀糸。
次週の淀殿爆弾発言の指す相手って、真田かなあ。