部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

1月8日 ミルハウザーとの再会


月曜日。成人の日。晴天。風が強い。
とりあえず、なんとか日常の時間帯で起床成功。
本当に冬が苦手なので春先までが遠い。

午前中、軽い筋トレと散歩。
休暇中に積み重ねた怠惰の塊を、最終日で精算しようという愚か者(自覚はある)を嘲笑うかのような強風。耳が痛くて、いい大人なのにちょっと涙ぐむ。


朝。バナナ、グラノーラ、ヨーグルト。白湯。
昼。白米。キャベツと豚肉の味噌マヨ炒め。酸辣湯風スープ。春雨サラダ。
夜。白米。青梗菜と海老のガーリック炒め。白菜と厚揚げの旨煮。大根と油揚げの味噌汁。トマトのマリネ。

夕食後にコーヒーと栗饅頭。





昼食後、部屋の整理に手を出す。
なぜ今!?と自分にツッコミを入れつつ、深入りしないうちに離脱。
当然のごとく、余裕のある空間に押し込むだけで終了。

小さくなっていく親や、周囲の兄弟、友人、知人、自分自身を見つめれば、所有するものは減らしていった方が良いとは理解しているし、実践したいのだが難しい。
こう見えてミニマリストは憧れでもある。
しかし、集めること、並べること、眺めることの快感に抗えない。


ミルハウザーが好きな人はこの欲求に共感できるのではないかと勝手に思っている。
最初の出会いは「バーナム博物館」福武文庫版。
幻想、だけではない何かに擽られた。
「マーティン・ドレスラーの夢」白水Uブックスで鷲掴み。
内容もさることながら、あの緻密な描写に引き込まれる。

「三つの小さな王国白水Uブックス、とどめの一撃。
世界は言葉でできている、と我々にひっそりと教えてくれたのは山尾悠子だが、ミルハウザーの、ちょっと病的にすら感じる緻密な描写は、世界を文字で絡めとろうとする執念を感じる。
事象を書き留める、というより縫い止める感じ。

 

 

 

というわけで、本棚後列にあったミルハウザー本を前の列に移動。
久々に「三つの小さな王国」にある『展覧会のカタログ』を読み始めてしまった。
よりにもよって、長期休暇最終日の夜に。

個人的に「バーナム博物館」は、わかりやすく妖しい気配の福武文庫版が好ましい。