部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

8月3日


土曜日。五時半起床。
窓を開けたら驚くほど爽やかな風。
ここ最近の休日はエアコンつけっぱなしだったが、しばしエアコンを止め窓全開。
扇風機で朝の数時間を過ごし、日用品買い出しのため外出。
当然のごとく車内は地獄。昼前に帰宅。

田の緑も空の青も美しいが、立っているだけで目が眩む。
暑さと眩しさと。炎帝支配下炎帝、という言葉は赤江瀑で知った。


朝。コンビニサンドイッチ。ヨーグルト。トマトジュース。
昼。素麺の明太子和え。惣菜サラダ。唐揚げ。ビール。
夜。白米。鰹のなめろう。茄子の煮浸し。枝豆。胡瓜と茗荷の塩揉み。泡盛少々。

食後に梨。





日中から半日かけて「黒牢城 米澤穂信」角川文庫を読了。

序章 因
第一章 雪夜灯籠
第二章 花影手柄
第三章 遠雷念仏
第四章 落日孤影
終章 果

信長に叛旗を翻した荒木村重が主人公。
籠城中に厄介な事件が立て続けに起こり、それを解決しないことには人心が離れ戦に敗れるという事態に。家臣や民草を得心させる答えを求めて、村重は土牢に捕らえた官兵衛に謎解きを迫る、という内容。
落城云々に関しては結末が知れ渡っているのだが、そこも含めて読ませる。

ミステリーというよりも歴史小説として堪能。
智勇備えた村重こそが最大の謎か。巨大な謎と、四つの事件。
史書にもよく見受けられる、なぜそんなことを?という村重の行動の一つが事件を生み、またそこにさまざまな条件が絡みついて新たな事件を、という因果物にも見える。
ミステリー分野的には密室物で安楽椅子探偵なのだろうか。全然安楽ではないが。

土曜の午後をどっぷりと読書。夏が始まった気がしてきた。