本番前に雲の通行が気になる兎図
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夏にジャケ買いした本を涼しくなった午後に読了。
内容は、帯にこれ以上ないくらい的確に説明されてございます。
快男児中村春吉のゆくところ、冒険と怪奇あり! 帯より
常人の想像を大きく超えた視野と理想を持ちピンチをあんまりピンチと思ってないような明治日本男児ハルきっつぁんと愉快な仲間たちのチャリンコ冒険譚が、「聖樹怪、奇窟魔、流砂鬼、麗悲妖、求魂神、古沼秘」の六篇収録されてます。
タイトルだけでゾクゾクしますね。巻末収録のバロン吉元さんの挿絵も素敵。
実在の人物と当時の世界情勢などを織り交ぜた上で、魔境のど真ん中を竹を割ったようにカラリと明快に突き進む怪奇冒険譚。志保さんには幸せになって欲しいです。
ハリーハウゼンな手法(ストップモーションアニメとも言う)で映像化を夢見たい世界。CGでなく、敢えてハリーハウゼンで。
あ、「麗悲妖」は『怪奇大作戦(岸田森さんのやつ)』を少し連想しました。なんとなく雰囲気が。
* 以下10月3日追記
怪奇大作戦は、欠番無しの完全版が出るなら欲しいのですが、だんだん許容範囲が狭まる一方の社会なので企業的に無理なんだろうなと少し残念。
あとどうでもいい話ですが。
後続の作品としてNHKの「怪奇大作戦 ミステリー・ファイル」が挙げられますが、個人的には、その前にテレ朝の「BLACK OUT」がありますですよ!とたまに主張したくなります。
悲しい結末だったけど好きでした。バイト代でLD買っちゃったもん(LDて)。
マイクロチップ的な話をイヤホンで視聴すると、え?って音声が入っていてゾワッとした懐かしい思い出。