部屋の窓際

好きなものについて描いたり書いたり。

7月25日 思い出検索続行中


火曜日。
朝だけ一瞬爽やか。通勤時にはすでに陽射しが痛い。
鳩のあの独特の鳴き声(?)を聴くと、夏だなあと思う。
眠気でぼんやりしたまま集合していた朝のラジオ体操の記憶。


朝。バナナ。桃。ヨーグルト。カカオ系グラノーラ。野菜ジュース。
昼。おにぎり2つ。梅干と高菜。豚汁カップ
夜。白米。豚の生姜焼き。ピーマン、茄子、オクラ夏野菜の煮浸し。めかぶと納豆。

食後にコーヒーとカステラ。





結局、思い出の彼方にあるアンデルセンらしい童話集が判明しないまま、幼少時の記憶繋がりで違う本の記憶を掘り起こす。

図書館かどこかで借りた本で、その当時ですらボロボロな外観の本だった。子供向け。
マンガのような絵で、凶暴な女の子に振り回されちゃった男の子がいて、子供同志のケンカがなぜか大人同士の揉め事になり、戦争になるというぶっ飛んだ物語。
こうやって書くとナンセンスギャグのようだ。
当時、子供ながらにギャグだと思って読み進めていたが、終盤にトラウマとなる描写が転がる。文字通り、死体が転がる。残酷、という表現ともちょっと違う種類のトラウマ。

その記憶を頼りに数語で検索したら浮上。

「三丁目が戦争です」講談社の創作童話 昭和46年刊行

画像を見て、間違いなくこれだと確信する。
作/筒井康隆、絵/永井豪。大人になって知る衝撃。


改めて記憶を浚うと(若干、フィルター掛かるけど)。

些細なことから飛躍的な事態へと発展していく過程をテンポよく飄々とした語り口で書き連ね、終盤の悲惨な結果を呆気にとられるほど淡々と記していたのが筒井康隆
暴力的なギャグっぽさもありながら可愛くてコミカルでポップなイラスト。そのポップさを維持したまま、終盤の惨状を描いたのが永井豪
思えば、あれが人生で初めて目にした「グロ」な気もする。

『子供向け』に『この組み合わせ』は凄い。
思えば、童話が抱え持つ『残酷さ』と付随する『教訓』をこれ以上ないほど兼ね備えている作品ではなかろうか。


滅茶苦茶になることへの恐怖と、なんなんだこれは?という消化しきれない疑問と、悲しいという感情のトラウマは、低学年には強烈過ぎた。



復刊していたらしいが、既に絶版。
手に入れ損なって惜しいような、記憶の中で留めておくべきなような。